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「ヒロシマ・アピールズ」2012 ポスター
タイトル:「HEIWA OHASHI」
デザイン:奥村靫正
サイズ:B1(728×1,030mm)
印 刷:凸版印刷株式会社
用 紙:株式会社竹尾
制作コメント
戦後生まれの世代として初めてヒロシマ・アピールズのポスターを依頼されました。後日、広島市中を歩き廻り、イサム・ノグチによる平和大橋欄干をテーマとすることに決めました。日暮れまでスケッチと6×6のフィルムカメラによる撮影をし、東京に戻り制作の準備。写真を選び、大判のプリントを元に、墨、面相筆によるトレイスを始めました。ロゴも手描きとし、断続しつつも作業は2週間程だったでしょうか。何故この方法を選んだのかと言いますと、1947年生まれの私にとって、広島というテーマに対してコミットするためには、自己表現ではなく、労働(自らの作業)を加えることが、唯一の方法だと信じたからです。
「ヒロシマ・アピールズ」ポスターとは
公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会 (JAGDA)と財団法人広島国際文化財団が1983年、言葉を超えて「ヒロシマの心」を訴えるポスターを共同制作、内外に平和を呼びかけるキャンペーンの構想を発表。同年に第1回作品として、当時JAGDA会長だった故亀倉雄策氏の「燃え落ちる蝶」が発表され、その後8年間、毎年1点ずつ新しいポスターが制作されました。
ポスターは一般販売されたほか、「平和ポスター展」として全国各地で巡回展示されました。平和市長会議の参加都市に贈られ、85年にスイス・ジュネーブでの米ソ首脳会談前に開かれた原爆資料展、97年の欧州ヒロシマ展で紹介されるなど、海外でも反響を呼びました。
戦後60周年を迎えた2005年を機に制作を再開しています。
制作者:
1983 亀倉雄策/1984 粟津 潔/1985 福田繁雄/1986 早川良雄/1987 永井一正/1988 田中一光/1989 勝井三雄/2005 仲條正義/2006 佐藤晃一/2007 松永 真/2008 青葉益輝/2009 浅葉克己/2010 長友啓典/2011 遠藤 享/2012 奥村靫正